秩父地域で30日に「雲海」が発生した。秩父市と小鹿野町にまたがる秩父ミューズパークの展望台には、早朝から見物客約50人が駆け付け、秩父盆地に広がった雲海と日の出の絶景をカメラやスマートフォン(スマホ)で収めた。
雲海は山間部などで、地表面が熱を放射して温度を下げる放射冷却によって発生する。風が吹かずに冷えた空気が盆地にたまり続け、空気中の水分が霧になると、高い場所からは雲海が見られる。
春と秋の日の出から数時間が発生しやすく、雨の降った翌日が晴れ、夜明け前の湿度が100%に近いほど出現率が高い。