英語民間試験の導入延期、県教育局「混乱生じないように」 校長協会「このまま進むのはもっと混乱」
2019/11/02/00:00
大学入学共通テストへの英語民間試験の導入が延期されたことを受けて、県教育局高校教育指導課は1日、「延期を今日の報道で初めて知り、困惑している」としながら、「混乱が生じないようにしたい」と話した。
同課は「地域間での偏りや、日程が見えにくいなどの課題はあった」としつつ「共通テストを受ける高校2年生に影響がないよう手続きの説明など準備を進めてきた」と説明した。1日に申し込み受け付け開始予定だった「共通ID」についても、10月31日に試験を行う民間団体から方針が発表されたばかりという。一部の学校では英検の事前申し込みのキャンセルなどの対応が必要となる。
同課は「今後の手続きについてはまだ示されていない。国や大学入試センターから連絡があれば、それを学校側に伝え、入試に混乱が生じないようにしたい」とした。
県高等学校長協会副会長で英語教育が専門の県立川越高の飯田敦校長は「全国校長会として昨年来、文科省へ延期を申し入れてきたが反応がなかった。報道を聞いて驚いたが良かった。延期は私たちの運動が実った形だ。立ち止まるにしても混乱はあるだろうが、このまま進むのはもっと混乱する」と話した。