<高校ラグビー>正智深谷、立教新座に逆転勝ちでベスト4 昌平、川越東、浦和も進出
(第4日、2日・熊谷ラグビー場=埼玉新聞社など後援)
準々決勝を行い、第5シード正智深谷が第4シード立教新座に14―12で逆転勝ちし、2年ぶりのベスト4に進出。昨年の決勝と同カードとなった第3シード昌平―第6シード深谷は、昌平が26―22で競り勝ち3年連続で準決勝に進んだ。第1シード浦和は21―14で第8シード慶応志木を下して12年連続、第2シード川越東は33―14で第7シード伊奈学園を退けて4年ぶりの4強に入った。
第5日は9日、熊谷ラグビー場Aグラウンドで準決勝を行い、昌平―川越東(12時)、浦和―正智深谷(13時30分)のカードで争われる。
■FWで押し切る/正智深谷
FWの力強さで押し切った正智深谷が、立教新座に逆転勝ちした。前半3分、SO大竹がトライを決めて先制したが、同8、12分にトライを許して7―12で折り返した。後半27分にロック田口がトライを決めて追い付き、SO大竹のゴール成功で勝ち越した。
立教新座は反則やミスで好機を逃し、流れをつかめず。守備でも反則が目立ち、ピンチを招いた。
■テンポよくボール動かす/昌平
昌平がテンポよくボールを動かした攻撃で深谷を振り切った。前半終了間際にPGで14―15とされたが、後半2分に守備の間を突破したナンバー8藤本が逆転トライ。11分はゴール前のラックから藤本が2本目のトライを決め、点差を広げた。
深谷はミスや反則でボールを失って守備の時間が長くなり、体力を削られて劣勢に回った。
■攻守に安定/川越東
川越東が安定した攻守で快勝。前半1分にSO北薗がパスダミーで守備網を突破して先制トライを決め、13分にプロップ高木、21分にWTB渡辺がトライを追加した。ボールを回しながらキックを有効に使った攻撃で、後半もトライ2本を奪った。
伊奈学園は後半9分にモールで押し込み、14―19まで迫ったが、反撃もここまでだった。
■粘り強く猛攻しのぐ/浦和
浦和が粘り強く守り勝ち。前半2分にゴール前のモールから飛び出したロック梯のトライで先制。同16分に追い付かれたが、7―7の同23分にFWの連続攻撃から梯がトライを決めて勝ち越し。後半1分に追加点を奪った後は、慶応志木の猛攻をしのぎ、守り切った。
慶応志木はスクラムの強さやFWの突破力を発揮したが、決め切れなかった。