<台風19号>被災の東松山、ふるさと納税の寄付金増 返礼品なしでも3週間で3倍、応援メッセージも
2019/11/06/00:00
台風19号の記録的な大雨で甚大な被害が出た東松山市にも返礼品なしで募集している「ふるさと納税」の寄付金が増えている。被災前の半年間での寄付金は約200万円だったが、被災後3週間余りで、3倍の660万円を超えた。
同市は、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」に会員登録。被災後の10月15日から台風19号復興支援に伴う緊急寄付受け付けフォームを開設。今年4月~9月までの寄付金は、計約200万円だったが、復興支援の寄付金は5日現在、236件、665万8354円に上る。
中には「友好都市の東松島市(宮城県)からです。東日本大震災の時にお世話になった分を返しきれるはずもないですが、わずかながら! がんばってください!!」「離れて暮らしてしばらく経ちますが、何年たっても地元は地元。すぐには駆け付けられないので、まずは寄付で支援します」などの応援メッセージも添付されている。
担当の同市政策推進課の岡安睦実さんは「被災後は返礼品なしですが、ふるさと納税が増えている。出身者など縁のある人のほか、報道で知った友好都市の人など県内外から寄せられている。ありがたいことです」と話している。
坂戸市は、被災直後から、ふるさと納税制度による寄付金の募集を開始した。友好都市の新潟県南魚沼市による業務代行も行われている。当初から寄付金が寄せられており、担当の政策企画課は「たくさんの方に協力いただき、感謝している」としている。