埼玉新聞

 

辛坊治郎氏、さいたまで政財界の舞台裏語る 「関東メディアは権力に忖度」炎上拡大を防ぐためには

  • 放送業界の経験談と政財界や身近な社会問題に注目し、講演した辛坊治郎さん=さいたま市浦和区のロイヤルパインズホテル浦和

 明治安田生命保険浦和支社(勝部一成支社長)は、さいたま市浦和区のロイヤルパインズホテル浦和で、法人交流会「辛坊治郎氏講演会」を開催した。

 講演会には同社取引先や関係者ら約250人が出席。アナウンサーやニュースキャスターとしてテレビ・ラジオでおなじみの辛坊さんが「どうなる日本!?~政治経済の明日を読み解く~」と題して、政財界の舞台裏や身近な社会問題を鋭く分析し、歯切れよく解説した。

 辛坊さんは初めに「親の仕事で入間市に住んでいたことがあり、県立川越高校出身です」と自己紹介。埼玉とのつながりを話して会場を和ませた。

 講演では「関東メディアは権力に近すぎるから忖度(そんたく)しすぎ。新聞もテレビもきっちり正しい情報を伝えていない」と指摘。

 企業事件などの謝罪では「謝るべき時はきちんと謝る。ただし信念をもって正当と思う時は謝るべきでない」と主張し、「謝罪の仕方によって事件が拡大炎上するため、トラブルでは最初からトップが対応し短期間で終わらせるべき」と助言した。

 さらに高齢者の運転免許証返納や最新医療による長寿化、介護と年金など、高齢化社会が抱える問題に独自の分析と視点から述べた。

 岸本司郎同社執行役員首都圏東本部長は「年金・医療・長寿について交流会を通じて学んでいただき、地域の健康づくりや資産寿命を考えた商品の提供に努めていきたい」と話した。

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