埼玉新聞

 

24歳逮捕…昼間インターホン鳴らし、留守なら窓ガラス破壊 泥棒しようと室内へ「知らない。やっていない」

  • 押収したリュックや工具など(県警提供)

    押収したリュックや工具など(県警提供)

  • 押収したリュックや工具など(県警提供)

 埼玉県警捜査3課と東入間署の合同捜査班は29日、住居侵入と窃盗未遂の疑いで、ベトナム籍で戸田市下戸田2丁目、無職の男(24)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は、金品窃取の目的で、今年1月13日午後0時16分~同日午後2時6分ごろ、川越市寺尾地内の一般住宅に侵入し室内を物色するなどした疑い。目的物の発見には至らなかった。調べに「知らない。やっていない」と容疑を否認しているという。

 捜査3課によると、昨年11月以降、県西部の一般住宅を対象に窃盗や空き巣事件が散発。今年1月13日に東入間、川越署管内で連続発生し、付近の防犯カメラ映像の精査などから男が浮上した。2月28日にふじみ野市の住宅に窃盗目的で押し入ったとして、県警が5月9日に住居侵入と器物損壊容疑で逮捕。今回の余罪を特定した。

 男はインターホンを鳴らして家人の留守を確認。その上で1階の窓ガラスをハンマーなどの工具で割り、そこから手を入れて解錠後、室内に侵入していたという。男は以前、県西部に住んでいて犯行に土地勘のある場所を選んでいたとみられる。

 県警は、県西部を中心に金品などが盗まれる被害も含めて余罪が数十件あるとみて、裏付けを進めている。

■侵入窃盗、埼玉で多発

 県内では住宅を対象とした侵入窃盗が多発している。県警捜査3課によると、今年1~4月の被害認知件数は507件で、前年同期に比べて184件増えているという。

 主な手口は今回の容疑者のような「ガラス破り」のほか鍵をかけ忘れた玄関や窓などから侵入する「無締り」。県警は侵入窃盗は誰もが被害者となり得る身近な犯罪だとし、防犯対策としては、鍵をかける習慣付け、補助錠や防犯フィルムなどの取り付け、防犯機器の設置などを推奨している。
 

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