埼玉新聞

 

<高校サッカー>準決勝見どころ 西武台―国際学院、裏を突く攻撃に切れ ラストパスが勝敗分けるか

  • 広い視野と判断力で相手を手玉に取る西武台のMF岩田(左)、ワンチャンスを生かす決定力が光る国際学院のFW佐野

  • 準々決勝以降の組み合わせ

 第98回全国高校サッカー選手権埼玉大会(埼玉新聞社など後援)第6日は10日、NACK5スタジアム大宮で準決勝2試合を行い、西武台―国際学院(11時35分)、昌平―聖望学園(13時35分)が顔を合わせる。17日に埼玉スタジアムで行われる決勝の切符を懸け、熱戦が期待される両カードの見どころを探った。

 9年ぶりの頂点を狙う西武台に、初の決勝進出を目指す国際学院が挑む。S1リーグの対戦では西武台が2勝を挙げ、8月の試合は8―1と圧倒した。両チームとも相手守備の裏を突く攻撃に切れがあり、ラストパスの精度が勝敗を分ける。

 屈強なフィジカルを生かして優位に立ちたい国際学院はセカンドボール争いを制してリズムに乗れるか。決定力のあるエース佐野を輝かせる意味でも、コンビを組む斉藤の働きに期待。2得点で先発起用に応えた埼玉栄戦を再現できるか。

 準々決勝で退場処分を受けた右サイドバックの菅生が出場できず、右MFの佐藤を下げて対応することになりそう。粘り強い穴見、植木の両CBを中心に、チーム全体で足並みをそろえたプレスと懐に飛び込んでいく積極性が不可欠だ。

 絶対的エースの谷をけがで欠く西武台は、代役の西岡が2試合で3得点と好調。中盤の岩田、池田にボールを集めて主導権を握り、先制パンチを見舞いたい。ベンチに控える顔触れも多士済々で、流れを変える選手起用も注目ポイント。

 攻撃が中央に偏った準々決勝の反省を生かし、サイドを使った仕掛けの質とテンポにもこだわりたい。佐野、森下の両サイドバックが機を見て駆け上がり、厚みのある攻撃を繰り出せれば、ゴールへの距離も一気に縮まりそうだ。

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