<豚コレラ>深谷の農場で県内5例目 ワクチン接種の事前検査で陽性疑う結果、再検査で陽性が確認
2019/11/10/00:00
県は9日、深谷市内の養豚農場で県内5例目となる豚コレラの疑似患畜が確認されたと発表した。10月30日に本庄市で発生した4例目の農場から南東に8・6キロの地点にある農場で、ワクチン接種の事前検査の結果で陽性を疑う結果となったため、再度立ち入りして行われた検査で陽性が確認された。大野元裕知事は同日、県庁で対策会議を開き、「ワクチン接種を進めていた中での発生となったが、これ以上の発生を防ぐため、的確に防疫措置を進めていく」と対応を指示した。
県畜産安全課によると、発生農場の飼育頭数は1720頭。4例目の周辺農場で実施した事前検査を7~8日に同農場の45頭を対象に実施した。8日、3頭の豚に陽性反応が確認されたため、再度職員が立ち入り検査を実施したところ、3頭とその周辺の豚21頭の計24頭が陽性と判明。農水省が疑似患畜と判定した。
県は9日夜にも殺処分を開始し、13日までの4日間に職員385人を動員して防疫措置を行う予定としている。
県は1日からワクチン接種を開始し、これまでに30農場2万5千頭の接種を完了。発生農場の10キロ圏内には26の養豚農場があり、うち3キロ圏内の2農場と10キロ圏内の22農場はすでにワクチンの接種が完了しているという。深谷市は養豚農場数が21、飼育頭数1万9400頭と県内で最も多い。
また、県は同日、美里町内で死んだ野生のイノシシから豚コレラ陽性が確認されたと発表。県内で豚コレラ陽性となった野生のイノシシは合計16頭となった。