<県民の日>「翔んで埼玉」MOVIXさいたまで特別上映 益若つばささん、はなわさん武内監督が登場
11月14日の「埼玉県民の日」に合わせて、映画「翔んで埼玉」の感謝応援上映が同日、さいたま市大宮区のMOVIXさいたまで開催された。(森本勝利)
■興行収入37億円超、流行語大賞ノミネートなど大きな社会現象に
今年2月公開の同映画は、魔夜峰央氏が約30年前に描いた漫画「翔んで埼玉」を実写化したもの。
二階堂ふみさんやGACKTさんら豪華キャスト陣ほか、名台詞「埼玉県人にはそこらへんの草でも食わせておけ!」など、劇中に数多く登場する過激な「埼玉ネタ」が話題を集め、興行収入約37億5千万円、動員数約290万人超を記録。2019年を代表するヒット作として注目を集めた。
さらに6日発表の「2019ユーキャン新語・流行語大賞」では「翔んで埼玉」がノミネートされるなど、大きな社会現象を巻き起こした。
■“聖地”MOVIXさいたま「アナ雪」「君の名は。」超えの快挙
今回の会場となったMOVIXさいたま(さいたま市大宮区)では、公開から約9ヶ月にわたり656回の上映回数を達成。この記録は「アナと雪の女王」「君の名は。」を超える同映画館史上歴代ナンバーワンの超ロングラン上映という快挙となった。
また公開当初は館内入口の壁面に同作のポスターや巨大バナーを掲出するなど、その気合いの入りようから、SNSなどで作品の“聖地”として大きな盛り上がりを見せていた。イベント当日も同作のポスターや衣装展示などを行い、盛り上げに一役買った。
■埼玉出身の益若つばささん、はなわさんも登場、武内監督「超ロングラン上映に感無量」
この日は武内英樹監督に加え、作品に出演した益若つばささん(越谷市出身)、主題歌「埼玉県のうた」を歌ったはなわさん(春日部市出身)が舞台に登場。記念すべき「埼玉県民の日」を祝った。
同作が映画初出演となった益若さんは「埼玉がここまで注目を集めた年はない。県民の日が毎年、映画『翔んで埼玉』を家族で鑑賞する日になってほしい」と期待を寄せた。
はなわさんは「ぜひ流行語大賞を取って2019年を埼玉の年にしてほしい。私も『埼玉県のうた』で微力ながら埼玉の魅力をPRしていく。そして監督にはぜひ次回作を」と話した。
武内監督は「海外の映画祭でも観客賞をいただくなど、国内外で多くの方に楽しんでもらえたことは作り手冥利(みょうり)に尽きる。県民の日まで超ロングラン上映をしていただき感無量」と感謝を伝えた。
=埼玉新聞WEB版=