埼玉新聞

 

額にハート模様の赤ちゃん牛、熊谷の農業高校で誕生 「元気に育って」ラブリーおでこ、生徒らメロメロ

  • 額にハート模様のあるムツキ。愛くるしい姿で生徒たちの人気者だ=熊谷市の県立熊谷農業高校

 ラブリーおでこにメロメロ―。熊谷市の県立熊谷農業高校(韮塚光信校長、生徒数762人)で今月、額にハート模様がある雌のホルスタインの赤ちゃんが誕生した。同校は生物生産工学科の搾乳実習のため乳牛を飼育、繁殖しているが、過去に類例はないという。1月にちなんで「ムツキ」と命名され、生徒たちにかわいがられている。

 ムツキは19日午前11時40分ごろ、人工授精した6歳の母親「カンナ」から産まれた。生徒たちに見守られながらすくすく成長し、30キロほどだった体重も1週間で約5キロ増加。黒地に白色のハート模様もいく分、大きくなった。

 「額に逆三角形の模様を持つ牛は多いが、ムツキのようなハート模様は初めて。平成最後の年に産まれ、縁起の良さを感じた」と指導する内海康博教諭(47)。同科の1、2年生が交替で世話しており、人懐こい性格もあって、たちまち人気者に。「かわいい模様を校外の人にも知ってほしい」とスマートフォンで撮影し、SNS(会員制交流サイト)に投稿する生徒も。

 ムツキは種付け、出産を終えた2歳から搾乳を迎える。同校で飼育する3頭中、最も乳が出るカンナの血統を受け継ぎ、乳牛としての期待も大きい。2年生の高坂純寧(あやね)さん(17)は「このまま元気に育って、将来はお母さんに負けないくらい、たくさんお乳が出る牛になってほしい」と目を細めた。

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