インフル患者、県内で過去最多…全国2位 1医療機関84人超、前週の1・2倍 7割が乳児や児童
2019/01/31/00:00
県は30日、県内の定点医療機関から報告された21~27日のインフルエンザ患者数が1医療機関当たり84・09人となり、1999年の調査開始以来過去最多となったと発表した。前週(14~20日)の70・03人から1・2倍増えた。
県は市町村や医師会などを通じて高齢者施設や学校などの関係機関に感染防止対策の徹底を図る「特別警戒」を発信するとともに、マスクの着用や手洗いの励行、適度な湿度の保持、十分な休養とバランスの取れた栄養摂取などを呼び掛けている。
県保健医療政策課によると、県内259の定点医療機関のインフルエンザ患者数は2万1527人に上る。年齢別の多い順でみると、5~9歳が6660人(30・9%)、0~4歳が4126人(19・2%)、10~14歳が3512人(16・3%)で、乳幼児や児童、生徒で7割近くを占めている。
県内17保健所別では、最高値が越谷市(107・00人)、次いで蕨市と戸田市が管轄の南部(96・25人)、熊谷(92・50人)、鴻巣(92・47人)、川越市(91・08人)と続いている。同課は「当初は幸手、鴻巣、南部などの高い所と低い所がはっきりしていたが、今は全体的に高くなっている」とし、全県的な流行とみる。
県教育局保健体育課によると、今季のインフルエンザによる学級・学年・学校閉鎖があった県内の公立学校は、昨年9月から今月29日までに幼稚園11園、小学校607校、中学校143校、高校19校、特別支援学校3校(速報値)に上る。
厚生労働省が25日に発表した1医療機関当たりのインフルエンザ患者数(14~20日)で埼玉県(70・03人)は、愛知県(81・86人)に次いで全国2位だった。