埼玉新聞

 

小麦畑が調整池に…補償金は地主へ、置き去りの「借地」農家 過去に大規模浸水被害の坂戸で防災整備事業

  • 飯盛川近くにある収穫間際の小麦畑を指さす原伸一社長。ここで耕作する畑の3分の2が調節池となって消滅する見通しだ=5月24日、埼玉県坂戸市赤尾付近

    飯盛川近くにある収穫間際の小麦畑を指さす原伸一社長。ここで耕作する畑の3分の2が調節池となって消滅する見通しだ=5月24日、埼玉県坂戸市赤尾付近

  • 飯盛川近くにある収穫間際の小麦畑を指さす原伸一社長。ここで耕作する畑の3分の2が調節池となって消滅する見通しだ=5月24日、埼玉県坂戸市赤尾付近

 関東甲信も梅雨入りし、雨の季節を迎えた。この時期は小麦が実る「麦秋」でもあり、埼玉県内各地で収穫が進む。埼玉県坂戸市で大規模農業を営む原農場の原伸一社長(50)は複雑な思いを秘める。同市赤尾付近にある小麦の優良耕作地が、「入間川流域緊急治水対策プロジェクト」で計画された調節池の範囲に入ることになったからだ。原社長は県に対し、畑を予定地から外すよう要望している。

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