秩父夜祭に合わせ「秩父流鏑馬」 武家の装束姿で伝統の妙技、華麗に披露 大勢の見物客、大きな拍手
2019/12/06/00:00
秩父市番場町の秩父神社の例大祭「秩父夜祭」に合わせ、秩父流鏑馬(やぶさめ)が5日、御旅所がある同市熊木町の秩父公園で奉納された。流鏑馬の奉納は3年連続で、今回で4回目。4人の射手が伝統の妙技を華麗に披露した。
同神社所蔵の中世文書によると、嘉禎元(1235)年に、天災により社殿が焼失し秩父流鏑馬が中止に。正和3(1314)年に新社殿に遷座した際には、流鏑馬の奉納ができなかったと記される。現在も参道は番場通りと呼ばれ、流鏑馬が盛んに行われていた馬場だったといわれる。
倭式騎馬会(本部東京都港区・森顕会長)の射手4人が鎌倉武士をほうふつとさせる武家の装束姿で登場。在来馬に乗り、幅1・8メートル、長さ100メートルの馬場を3度ずつ疾走し、50センチ四方の杉板でできた2枚の的を射抜いた。
的に鏑矢(かぶらや)が命中すると、集まった大勢の見物客からは大きな拍手が送られていた。