埼玉新聞

 

クライミング施設に改修中の旧神怡館、小鹿野町が名称発表 年間利用者、6―7千人見込む

  • 小鹿野町両神薄の旧県山西省友好記念館「神怡館」=2017年11月27日

 小鹿野町は6日、来年4月1日の開館を目指し、11月からクライミング施設に改修中の同町両神薄にある旧県山西省友好記念館「神怡(しんい)館」について、名称を「小鹿野町クライミングパーク神怡館」にすると発表した。10日開会の町議会12月定例会で関連条例案を提案する。

 町によると、ボルダリングの壁は幅が33メートル、高さが4・5メートル、ロープエリアの壁は幅が4メートル、高さが7メートル。ボルダリング用施設の通常利用料金は60歳未満の町民が1日1200円、町外が1日1800円と設定した。開館時間は平日が午後1時から同9時まで、土日祝日は午前10時から午後7時までとしている。

 町は年間の利用者が6~7千人、売り上げが800~900万円を見込む。経費は1200万円で、初年度は300~400万円の赤字を予想しているが、2020年東京五輪でスポーツクライミングが初めて正式種目として採用されることもあり、利用客を徐々に増やす計画だという。

 森真太郎町長は「町内にはロッククライミングで有名な二子山もあり、神怡館を山岳情報の発信拠点にしたい」と話していた。

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