埼玉新聞

 

親族ら集まる住宅が全焼、帰省の女性ら2人死亡 夜に屋根が赤く…新年明けた住宅地騒然「怖かった」/川口

  • 2人の遺体が見つかった火災現場=4日午後、川口市安行領根岸

 3日午後7時45分ごろ、川口市安行領根岸、山田雅広さん(65)方から出火、木造2階建てを全焼した。

 川口署によると、帰省していた長女で岐阜県可児市、水上未来さん(34)が病院に運ばれ、死亡が確認された。もう1人の遺体が見つかり、署は連絡が取れない山田さんの可能性があるとみて身元確認を急いでいる。

 山田さんは妻と2人暮らし。正月で親族らが集まっていた。

■新年の住宅地、2回の爆発音

 新年が明けた閑静な住宅地で帰省中の女性ら2人が死亡した火災に、現場周辺は騒然となった。

 近くに住む70代女性は「暗い夜に家の屋根が赤く燃えていて、怖かった」と語った。はしごを使っての救出活動も目撃し「何とか皆さんが無事であってほしかったが」と語った。

 近くの会社員男性(54)は「火事だ」との家族の声に、家の窓から火災を確認したという。「ドンと2回大きな爆発音が聞こえ、大規模な火災になるかと心配したが風がなくて広く燃え移らなかったようだ」と振り返った。

 4日午後、現場では深々と合掌する人の姿があった。

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