埼玉新聞

 

被害女性も感謝、現金渡したかも…100万円の引き出しで通報 幸手署、詐欺被害防いだ銀行員に感謝状

  • 幸手署が銀行員に感謝状

 振り込め詐欺被害を未然に防いだとして幸手署は、栃木銀行行員の木元美沙さん(21)に感謝状を贈呈した。

 同署によると、昨年11月19日午後2時20分ごろ、市内在住の女性(80)が、息子の車の購入代金として100万円を引き出そうとしたため、窓口担当だった木元さんが振り込め詐欺を疑い、同署に通報して被害を未然に防いだ。同行では、振り込め詐欺被害の未然防止のため、少しでも疑わしい案件が生じた際は、すぐに警察に通報するよう徹底しているという。

 贈呈式では、杉本純夫署長が「被害者の多くが詐欺への関心が低い。警察だけだと詐欺防止はできないので今後も連携して取り組めれば」と感謝。木元さんは「一件でも多くの被害を防止できるよう今後も未然防止に努めたい」と述べた。被害女性は同署に「銀行の方が警察に連絡してもらわなければ現金を渡していたと思うので助かりました」と感謝の意を寄せたという。

 同署では12月16日現在、振り込め詐欺被害が8件(被害総額1250万円)発生。2018年(13件)より減少したものの、うち600万円の高額な被害も生じたという。

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