埼玉新聞

 

庭園を眺めながら一服 新座の平林寺で県茶道連盟が茶会 流派の特色生かし、お茶振る舞う

  • 庭園を眺めながら一服する立礼席の来客者たち=新座市の平林寺奥庭

 県茶道連盟(山口宗正理事長)主催の第15回茶会が新座市野火止の平林寺で開かれ、所属する6流派の会員ら480人が参加した。

 濃茶席は裏千家の山本宗朋さん、薄茶席は表千家の石田宗江さんが席主を務め、それぞれの流派の特色を生かしたしつらえで来客者を迎え、お茶を振る舞った。

 一方、同寺の奥庭で開いた立礼席は和やかな雰囲気に。大日本茶道学会の阪仙俊さんは朱傘を建て深緑色の麗澤(りたく)棚などでお茶をたて、来客者たちは晴天の下、庭園を眺めたり談笑しながら一服した。

 所沢市在住の肥沼由果さん(41)は妹の久里子さん(39)と参加。「お寺でのお茶会は初めて。とても雰囲気が良く、よりおいしくいただけた。他流派の先生方の所作や茶器を見ることができ、貴重な経験になった」と笑顔で話していた。

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