埼玉新聞

 

<成人式>JR川口駅前の五輪聖火台、式当日に点火へ 記念写真ぜひ 市内6098人の新成人祝う

  • 川口市へ戻った記念式典で、中学生らが聖火台に点火した=2019年10月6日、JR川口駅東口のキュポ・ラ広場

 川口市で13日に開かれる成人式に合わせ、新成人らがJR川口駅東口のキュポ・ラ広場に展示されている1964年東京五輪の聖火台に点火する。聖火台への点火は同日午前11時から正午までの1時間。新成人に向けて、市が考えた特別プレゼントだ。

 成人式は13日午後0時半から、駅の反対側のリリアで開催される。実行委員会のメンバーによる点火となる予定。市の担当者は「一生に一度の成人式で、聖火台の前で記念写真を撮れば、さらに特別な日になるはず」と話している。

 市内の新成人は6098人。うち8人が実行委員として式典を運営する。

 展示されている聖火台は58年東京で開催されたアジア大会のために、川口市の鋳物師鈴木万之助さんと文吾さん父子が製作し、64年東京五輪の聖火台になった。

 2011年の東日本大震災の被災地を励まそうと、宮城県石巻市など東北各地を回り、昨年10月に製作から61年ぶりに川口に帰り、同駅前に特別展示されている。今年3月には、東京の新国立競技場に戻る予定。

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