埼玉新聞

 

カバの「ズー」、カバ園長・西山さんの下へ旅立つ 開園時からのシンボル 東武動物公園、献花台を設置

  • 死亡したカバのズー(東武動物公園提供)

 宮代町の東武動物公園は10日、1981(昭和56)年の開園時からファンに親しまれてきたカバの「ズー」(オス、44歳)が死亡したと発表した。

 同園によると、ズーは昨年12月中旬から餌を食べる量が減り、展示を中止し、療養していた。担当者が8日午後1時ごろ、動かなくなっているのを発見、死亡を確認した。カバの寿命は40歳くらいで、ズーは人間の年齢で90歳ほど。老衰の可能性が高いとされる。

 ズーは1975年生まれ。茨城県日立市のかみね動物園から東武動物公園へ。同園の元園長で、「カバ園長」こと故西山登志雄さんとともに園のシンボルとして親しまれてきた。

 ズーが死亡し、開園時から残る動物はゾウとサイのみに。11日からカバ舎に献花台が設置される。

 同園は「開園からの仲間が亡くなり、とても残念。ズーは西山園長の下へ旅立ちました。多くの皆さまに愛されてきたズーの冥福をお祈りします」としている。

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