埼玉県警熊谷署は5日、殺人未遂容疑で、熊谷市善ケ島、自称自動車板金工の男（45）を現行犯逮捕した。

　逮捕容疑は、5日午後4時10分ごろ、熊谷市妻沼東1丁目の市道で、会社員男性（28）が自車の窓枠をつかんでいることを知りながら、自車を発進させて走行し、殺害しようとした疑い。

　同署によると、男は直前に男性の同僚である20代男性と付近で交通トラブルになり、20代男性が運転する車を追い抜いて急ブレーキをかけたことで、追突事故が発生。付近にいて駆け付けた男性が仲裁に入ったが、約100メートルにわたって車で急発進と急ブレーキを繰り返し、振り落とされた男性は全治5日程度のけがを負った。

　男は「助手席にしがみついていた人を振り落とすために急発進や急ブレーキを繰り返した」と供述しているが、殺意については否定しているという。