0系新幹線製造の工場跡地、産業廃棄物埋設の可能性 川口の夜間中学、土壌調査で新校舎完成に1年遅れ
2020/01/18/00:00
川口市芝園町の旧市立芝園小学校跡地に建設する市立夜間中学校(芝西中陽春分校)新校舎について、2021年4月の完成予定が跡地の土壌調査のため遅れることが17日までに分かった。市教委は1年遅れの22年4月完成を目指したいとしている。
芝園小跡地はUR都市機構・芝園団地の一角。市教委によると、昨年7月から跡地の地歴を調査したところ、鉄道車両を製造していた「日本車両蕨工場」がかつてあり、産業廃棄物の埋設の可能性が否定できないことが分かった。そのため6日から3月末までの予定で、ボーリングによる土壌調査を始めた。
ボーリング調査は土壌改良工事の必要性の有無を判断するため、跡地内40カ所で地下10メートルまで掘り下げ、土壌を採取する。
日本車両蕨工場は1934年から71年まで操業。東海道新幹線の「0系新幹線」を製造したことで知られている。
夜間中学の陽春分校は19年4月に旧市立県陽高校跡地の旧校舎で開校しており、芝園町の新校舎完成とともに引っ越す。