埼玉新聞

 

プロランナー・川内優輝さん、マラソン人生テーマに熱く語る 鶴ケ島で講演「独自の道を歩んで今がある」

  • 「オンリーワンを貫いてきた」などと語る川内さん=鶴ケ島市内

 久喜市出身のプロランナー川内優輝さん(あいおいニッセイ同和損保)を講師に招いた講演会が鶴ケ島市内で開催された。新春講演として鶴ケ島市商工会などが主催。「これまでのマラソン人生、常識を打ち破れ」をテーマに川内さんが熱く語った。

 公務員ランナーとして活躍した川内さんは昨年、埼玉県庁を退職し、プロに転向した。プロランナーとして迎えた昨年の世界陸上ドーハ大会男子マラソンは29位に終わった。

 「プロになって練習量を増やしたが結果に結びつかなかった。たくさん練習すれば成果が出るものではない。集中してやるべきことをしないといけない」と川内さん。

 多くの市民マラソンに出場する中で体をつくり上げていくスタイルを貫いてきた。「自分の原点は市民マラソン。周囲の意見を受け入れ、レースの数を絞り込んでいたら結果を残せていなかったと思う。意志を貫き、周りの反発があっても独自の道を歩んだことで今がある」と強調。

 「今年は自己ベストを更新し実績を出す」と力を込めた。

 聞いていた鶴ケ島市の60代女性は「いちずに努力することの大切さを教えてもらった。これからも信念をもって頑張ってほしい」と話していた。

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