埼玉新聞

 

クラウドで地域活性を、本庄で交流会 地域の起業家がプレゼン、投票形式でクラウドファンディング募る

  • 優勝した剣持真菜美さん(右)。プレゼンでは、子どもと一緒に再生可能な蜜蝋ラップの商品を説明した

  • 身近な起業家を応援しようと、本庄地域クラウド交流会に参加した人たち=21日、本庄市役所

 顔の見えるビジネスマッチングと起業する人をクラウドシステムを使い応援するイベント「本庄地域クラウド交流会」(埼玉信用組合主催、県、本庄市、本庄商工会議所、児玉商工会、埼玉新聞社など後援)が21日、本庄市役所で行われ、約100人が参加した。

 同イベントは、ソフトウエア開発を手掛けるサイボウズのクラウドサービスを活用。地域市民による起業家の応援を通じ地域活性化を目指す。全国で150回開催され、約2万人が参加。県内では7回目、本庄では4回目。

 この日は地域起業家5人が、自身の事業に関するプレゼンテーションを行い、参加者からのクラウドファンディングを投票形式で募った。

 投票の結果、実家が神川町で養蜂を営む剣持真菜美さん(37)が優勝した。

 昨年、子育て世代対象の女性創業スタートアップ事業に参加し、養蜂加工品のアイデアを実現化。プレゼンでは、ミツバチが六角形の巣を作る材料として働きバチの腹部から分泌する蜜蝋(みつろう)を活用したラップの商品化を説明し、多くの支持を得た。

 剣持さんは「プラスチックごみが問題になる中、再生できるエコな商品としてPRしたい。応援者ともつながれて感謝。働く女性をもっと増やして地域を盛り上げたい」と意欲的だった。

 主催した埼玉信用組合の須藤茂理事長は「この事業も浸透してきた。今後も関係機関と連携を図り地域とつながる創業支援に取り組みたい」と話していた。

 次回は9月14日、秩父で3回目を予定。問い合わせは、埼玉信用組合営業支援部(電話0495・72・3511)へ。

ツイート シェア シェア