埼玉新聞

 

助けて…夜の川で溺れる男性、大学生らが偶然発見 服のまま飛び込み救助、心臓マッサージや人工呼吸で一命

  • 表彰された白瀬颯さん(右)と鈴木基之県警本部長=14日午後、さいたま市浦和区の県警本部

    表彰された白瀬颯さん(右)と鈴木基之県警本部長=14日午後、さいたま市浦和区の県警本部

  • 表彰された白瀬颯さん(右)と鈴木基之県警本部長=14日午後、さいたま市浦和区の県警本部

 春日部市内の川に流された男性を救助したとして、県警は14日、動画編集者の白瀬颯さん(20)と、大学生の松永迅人さん(20)=いずれも同市内居住=に本部長感謝状を贈った。

 2人は6月5日未明、同市8丁目地内の大落古利根川付近を歩いていた際、「助けて」という声を聞き、川を確認したところ溺れている男性を発見。白瀬さんが川に飛び込み男性を抱きかかえて松永さんと協力して引き上げた。白瀬さんは泳ぐのが得意ではなかったが「考えるよりも先に行動していた」と、服を着たまま男性を救助。短大在学中に学んだ人命救助法を思い出し、男性に心臓マッサージや人工呼吸を施した。

 感謝状を手渡した県警の鈴木基之本部長は「暗闇の中、自らの危難を顧みず、河川に飛び込み男性の救助に当たられた勇気ある行動に敬意を表したい」と述べた。

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