埼玉新聞

 

イチゴ狩りお客さん、今年はハッピー 暖かい時期に収穫ピーク 知事に秩父イチゴPR「埼玉はイチゴの県」

  • 秩父のイチゴを味わう大野元裕知事(右)と「あまりん」などの品種について説明するただかね農園の高野宏昭さん=30日、県庁

 イチゴ狩りのシーズンを迎えた秩父地域のイチゴをPRしようとJAちちぶいちご部会(高野宏昭部会長)が30日、大野元裕知事を表敬訪問した。県育成品種で3年前から販売開始した「かおりん」や「あまりん」を贈られた大野知事は、「香りがすごい」「味が濃くて美味しい」と驚きの表情を浮かべた。

 表敬訪問したのは秩父市のただかね農園、市川いちご園、秩父フルーツファームと横瀬町のおきうね農園や、JAちちぶの青葉正明代表理事組合長ら。

 ただかね農園を営む高野さん(46)は「秩父では寒暖の差を利用して味ののったイチゴ作りを皆で頑張っている」とアピール。大野知事は「埼玉は昔からイチゴが栽培されていたイチゴの県。特に東南アジアの観光客は日本のイチゴを好んでお土産にすると聞くので、県としてもプロモーションしたい」と応えた。

 同部会には31軒のイチゴ農家が所属し、イチゴ狩りができる農家は24軒。暖冬の影響で開花が遅れ、収穫時期も後ろ倒しになったが、シーズンを通じた収穫量に影響はないとみられるという。

 高野さんは「暖かい時期に収穫のピークが持っていけたのでお客さんにとってハッピーだと思う。今年は晴れが多く、どの品種も甘く実っている」とイチゴ狩りの利用を呼び掛けた。

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