埼玉新聞

 

<埼玉県駅伝>高校男子、埼玉栄が3連覇 4区・石口で逆転 5区・白鳥、6区・高島で逃げ切る

  • 高校男子の部 3連覇した埼玉栄の4区石口大地(左)が5区白鳥哲汰にたすきをつなぐ

 第87回埼玉県駅伝は2日、男子はさいたま新都心駅前、女子は鴻巣駅東口付近から熊谷スポーツ文化公園陸上競技場にゴールするコース(男子=6区間42・195キロ、女子=5区間20・5キロ)で、男女4部門に計108チームが参加して開催された。

 高校男子の部は全国高校駅伝県予選の覇者・埼玉栄が2時間10分29秒で3年連続37度目の栄冠に輝いた。3区で花咲徳栄に一度は先頭を譲ったが4区石口で逆転。5区白鳥、6区高島で逃げ切った。花咲徳栄が準優勝で、3位は武蔵越生。5位松山の5区伊地知が区間新で区間賞を獲得した。

■背中で見せた主将/埼玉栄

 高校男子の部を3連覇した埼玉栄。先週の奥むさし駅伝では花咲徳栄の後塵(こうじん)を拝した。「最後は絶対に勝って終わる」。この強い思いを体現したのは、メンバー唯一の3年生としてチームをけん引してきた主将の白鳥だ。

 注目の5区。先頭で走りだしたが、11秒差で花咲徳栄の唐沢が追ってきた。それでも「怖くてびくびくしていたが、絶対に後ろは振り返らないと決めていた」。エースらしく堂々と、自分のペースを刻んだ。力尽きたライバルに対して、自身は区間新をマーク。「最上級生として役目は果たせた」と笑みがこぼれた。

 3年間で勝つ喜びと負ける悔しさの両方を味わってきた大黒柱が示した姿に「厳しい場面でもプレッシャーに負けず結果を出す。1、2年生にも何かを感じてほしい」と神山監督。

 来季エースの2年生佐藤(1区)も「自分にも白鳥先輩のような覚悟や努力が必要。都大路で1区を走り、白鳥先輩を超えたい」と心のたすきを受け取った。

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