投票できず…8回の選挙で 吉川市がミス…市民3人の公民権、不当に停止「チェック体制が甘かった」
2020/02/04/00:00
吉川市は3日、公民権の回復や停止の手続きで5件の事務処理ミスがあったと発表した。うち市民3人は約3年2カ月~約4カ月の間、不当に停止され、最長の男性は8回投票できなかった。
市選挙管理委員会によると1月25日、市内の40代男性の家族から、同月26日投開票の市議選の入場整理券が届かないと連絡があった。市が調査したところ、昨年4月から男性の公民権の回復手続きがされていなかったことが発覚。男性は国政選挙など5回の選挙で投票ができなかった。
市の調査では、公民権を回復させていなかったケースが男性を含めて2件、停止手続きがされていなかったケースが2件、停止手続きに誤りがあったケースが1件あった。
停止手続きに誤りがあった別の40代男性については、2016年11月から公民権停止の手続きがされており、8回の選挙で投票ができなかった。
市は「チェック体制が甘かった。改めて事務処理を徹底するとともに、チェック体制を強化していく」としている。