埼玉新聞

 

今シーズンで最高、小鹿野の氷柱が見頃 最盛期の3割も秩父三大氷柱で唯一開園、ライトアップも実施

  • つり橋からダイナミックな氷の芸術が楽しめる「尾ノ内百景氷柱」=10日午前10時5分ごろ、小鹿野町河原沢の尾ノ内渓谷

 小鹿野町河原沢の尾ノ内渓谷にある「尾ノ内百景(冷っけぇ~)氷柱(ひょうちゅう)」が見頃を迎えた。「秩父三大氷柱」は横瀬町の「あしがくぼの氷柱」と秩父市の「三十槌(みそつち)の氷柱(つらら)」が暖冬の影響で閉園したが、唯一開園中。厳しい寒さを栄養とする氷の芸術が来場者を喜ばせている。

 同氷柱は地域活性化を目的に始まり、今回で11年目。上流から取水した沢の水をホースで木々に散水し、自然凍結させて氷柱を育てる。尾ノ内渓谷氷柱実行委員会によると、現在は最盛期の3割ほどだが、壮大な氷の芸術がつり橋から眺められる。15、22日にはライトアップも実施される。

 同会の北孝行会長(76)は「今年は暖冬で、これまでで一番氷柱のない状態だったが、今シーズンでは最高の出来になった」と話していた。

 問い合わせは、西秩父商工会内の同実行委員会(電話0494・75・1381)へ。

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