埼玉新聞

 

イチゴ5種類の食べ比べ好評、羽生に観光イチゴ農園オープン 羽生IC近く、関東最大級の農園目指す

  • イチゴ狩りを楽しむ親子=羽生市日野手新田の「ロコファームHANYU」

 羽生市が東北自動車道羽生インターチェンジ(IC)近くで進める観光農園構想に基づく第一歩として、地元でスーパーなどを展開する「ケンゾー」が18日、観光イチゴ農園「ロコファームHANYU」をオープンした。5種類のイチゴが食べ比べできるイチゴ狩りが好評だ。

 市が目指しているのは関東最大級の観光農園で、県立羽生水郷公園の南側、約24ヘクタールが対象エリア。農地中間管理機構を通じて地権者約80人から土地を借り受けている。ケンゾーはこのうち1・3ヘクタールを借り、今回、イチゴハウス約2千平方メートルをオープンさせた。

 ハウスの外にはヤシの木が植えてある。広々としたハウスの内部はバリアフリー。県開発の「あまりん」、静岡県開発の「紅ほっぺ」、群馬県登録の「やよい姫」、三重県開発の「かおり野」、長めの円すい形をした「章姫」が食べ比べできる。

 ケンゾーの木村健造社長は「観光農園の立地は申し分ない。東京から車で約50分。羽生インターから車で約3分で来られる。イチゴハウスは今年、同じくらいの大きさをもう一つ増やす。農園を通して羽生市をもっともっと活気づけたい」と話した。

 イチゴ狩りに訪れた東京都調布市の田中千紗さん(35)は、長男晴汰君(2)と一緒に摘み取りを楽しんだ。「羽生が実家なので、家族で来ました。この子はフルーツが大好き。喜んでいます」と気に入った様子だった。

 同市の河田晃明市長は「観光農園には今、3社入っている。3月には4社目が決まる予定。イチゴをはじめ、いろいろな種類の果物や野菜ができてくると思う。観光農園もイチゴ観光農園も、関東最大規模になると予想している」と期待を込めた。

 問い合わせは、観光イチゴ農園「ロコファームHANYU」(電話070・4540・3188)へ。

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