埼玉新聞

 

心はいつもバリアフリー…「全盲の教師」新井淑則さん死去 教員仲間ら、遺志継ぎ交流広場「リルの家」開設へ

  • 講演会で講演する新井淑則さん=2017年9月23日、埼玉県秩父市熊木町の市歴史文化伝承館

    講演会で講演する新井淑則さん=2017年9月23日、埼玉県秩父市熊木町の市歴史文化伝承館

  • 開設準備中の「リルの家」の前で、淑則さんを思う落合賢一さんとリル=2日午前、埼玉県皆野町皆野

    開設準備中の「リルの家」の前で、淑則さんを思う落合賢一さんとリル=2日午前、埼玉県皆野町皆野

  • 講演会で講演する新井淑則さん=2017年9月23日、埼玉県秩父市熊木町の市歴史文化伝承館
  • 開設準備中の「リルの家」の前で、淑則さんを思う落合賢一さんとリル=2日午前、埼玉県皆野町皆野

 「全盲の教師」として知られた新井淑則さんが7月5日、がんのため61歳で亡くなった。網膜剥離で両目の視力を失った後も埼玉県秩父地域で教壇に立ち続け、生徒たちに「障害を抱えていても、当たり前の生活ができる」ことを教えた。昨年3月、母校の皆野中学校で定年退職。教員生活を支えてくれた仲間と盲導犬のリル(ラブラドルレトリバー、雌、11歳)に恩返しをしようと、交流広場「リルの家」を開設する予定だった。地元住民らは早すぎる死を悼み、淑則さんの遺志を継ぎ準備を進めている。

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