埼玉新聞

 

<センバツ>花咲徳栄、甲子園メンバー18人を発表 昨秋の関東大会から4人入れ替わり 守備位置にも変更

  • 打撃練習をする井上(右)ら花咲徳栄の選手たち=5日午後、同校の室内練習場

 開幕まで2週間となったチームは5日、同校グラウンドと室内練習場で午前、午後の2部練習を実施。その後、甲子園メンバー18人を発表した。

 メンバーは8強入りした昨秋の関東大会から4人が入れ替わり、守備位置にも変更があった。

 投手陣は左腕高森は変わらずに背番号1。このほか、関東大会でメンバー外だった右横手投げの生方が10、同じく左腕熊見が11に昇格。右腕須田は11から18に変わった。

 野手は一塁手だった中井が捕手に、田村が遊撃から二塁へ、浜岡が三塁から遊撃へ、右翼手だった井上が三塁手にそれぞれ変更。そのほか、昨秋は控えの秋山が一塁手、メンバー外だった飛川が右翼手に新しく入った。

 メンバー選考の理由について、岩井監督は「現状で戦えるメンバーを選んだ。球数制限がある中で、高森以外にタイプが違う投手を3人。野手は、下位打線に飛川、秋山を入れて打線に厚みが増した」と説明した。

 メンバー発表を受け、主将の井上は「選ばれなかった仲間のために結果で恩返ししたい」と力を込める。初のメンバー入りを果たし、公式戦デビューが甲子園となりそうな飛川は「無観客試合となっても家族がテレビで見てくれると思うとうれしい」と素直に喜んだ。

 日本高野連からの要請もあり、チームは15日まで校内で練習を行う。16日以降の練習試合などは未定。

■最高の投球を/エース高森

 昨秋に続いて背番号1を手にしたエース左腕高森は「自分を信じて1番をくれた岩井先生の期待に応えるためにも、甲子園で最高の投球ができるようにやっていく」と決意を新たにした。

 冬の間のフォーム改善で持ち味の球のキレに鋭さが増し、自らも「今まで以上に感覚がよくて球が伸びている」と感じるほど、抜群の手応えだ。15日まで練習試合ができないが、「1試合でも早く実戦感覚を取り戻したい。無観客試合にも対応できるようにしたい」と準備を着々と進める。

■本職に戻り打撃も復調/捕手中井

 新チーム始動時は捕手を務めていたが右肘を痛め、昨秋は前チームと同じ一塁手で出場していた中井が、“本職”に戻った。「捕手は投手の次に大事なポジション。自分がしっかりやらなくてはいけない」と責任感を強くにじませる。

 昨秋は公式戦の打率が2割台と低調で「打撃をがらりと変えたかった」。足の上げ方、テークバック、ボールの待ち方を変えた新しい打撃フォームがなじみ、調子を上げてきた5番打者は「捕手と打者の両方を頑張っていきたい」と力を込めた。

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