現場に残った指紋や足跡を採取 犯罪捜査の原点、鑑識技能向上へ 岩槻署で競技会
2019/02/11/00:00
事件現場に残った指紋や足跡を採取する鑑識技術向上を目的にした現場鑑識競技会が、岩槻署で行われた。
競技会は同区の会社員宅から軽貨物乗用車が盗まれ、近くの空き地で発見されたことを想定して行われた。盗難車の荷台に足跡、運転席ピラー部分に血痕の付着があり、同署員28人が2人一組になって鑑識を実施。最後に結果を、現場指掌紋取扱書や現場足痕跡採取報告書などにまとめた。
警察官友の会会員や警察署協議会委員7人も競技会に出席。磁性粉末やアルミ粉末をはけでなぞって指紋を検出する様子を実際に体験した。
鈴木泰弘署長は「若手署員の鑑識技能向上へ有意義な時間になった。鑑識は犯罪捜査の原点になるので、今回学んだことを現場で生かしてほしい」と話した。