大人気が続く“王様のワンタン”客大勢が支持 老舗の町中華「華楽」、大チーズ餃子も好評 王様である理由
店の正面の壁には麺飯飲処「華楽」(からく)の文字。文字通り、麺類、ご飯類が味わえ、飲める家族経営の町中華だ。創業し67年になる。名物は“王様の野菜”モロヘイヤを使ったワンタン、ラーメン、コロッケなど。「王様シリーズ」は人気が高い。
2代目店主の相澤貴幸さん(47)は23歳で父親友三さんから店を引き継ぐ。「父は20歳の頃に店を創業した。私が高校生の時に店を改装し、私も20歳から厨房(ちゅうぼう)に立ったが、23歳の時、父は63歳で病のため他界した。まだまだやりたいことがあったんだろうな」と振り返る。
「父の志を継ごう」。貴幸さんを柱に家族が結束した。母英子さんは現役。兄信幸さん、姉中村智恵さんが弟のサポートに加わる。「父が極めたラーメン、ギョーザ、チャーハン、カツ丼、野菜炒めなど、ベースは残しつつ、アレンジした」と語る。
王様シリーズは、アレンジの最たるもの。「王様のワンタン麺入り」は多くのお客から支持を集める。友三さん肝いりの大きめの「チーズ入り餃子(きょうざ)」は100%手作り。「ロースかつ丼」や「かつカレーライス」なども好評だ。
王様のワンタン誕生は2010年。この年、ゆるキャラさみっとin羽生(現・世界キャラクターさみっとin羽生)が始まり、貴幸さんらが考案。会場で好評を呼んだ。13年経ても人気は衰えない。
友三さんは羽生市飲食店組合の組合長などを務めた。地域活動にも積極的に関わってきた。町中華を愛し、地域から慕われた。その生き方、志は、しっかりと家族に引き継がれている。
【主な人気メニュー】王様のワンタン麺入り750円、チーズ入り餃子360円、ラーメン500円、チャーハン680円、ロースかつ丼750円、かつカレーライス800円、王様のコロッケ170円など。大盛り対応もあり。
【メモ】麺飯飲処「華楽」(からく)埼玉県羽生市中央2の1の11(電話048・561・0919)。営業時間は午前11時半~午後2時(ラストオーダー午後1時50分)。午後5時~9時(同8時半)。月曜日定休。お座敷あり。駐車場あり。出前可。宴会もできる。羽生駅東口から約260メートル。徒歩約4分。