埼玉新聞

 

<新型肺炎>越谷の医師感染…患者診察 川口の未就学児も感染 さいたまのコンビニ、カラオケ店員ら3人も

  • 越谷市役所=越谷市越ヶ谷

 越谷市は31日、獨協医科大埼玉医療センター(同市南越谷)に勤務する市内在住の20代女性医師が新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。医師は感染症指定病院に入院した。県によると、県内で医師の感染は初めて。

 市によると、医師は26日に37・8度の発熱や咽頭痛を発症。熱は一時下がったが、28日夜から39度台の発熱やせき、頭痛、倦怠(けんたい)感などがあり、29日から自宅療養していた。30日に勤務先の医療機関で外来受診し、31日にPCR検査を実施した結果、陽性が判明した。

 医師は循環器内科が専門で、26日午前、県内の別の医療機関で10人を診察し、午後は勤務先の医療機関で勤務した。勤務先で入院中の患者5人を担当しているという。27、28日も勤務先医療機関で勤務していた。

 女性医師は2月23日から3月1日までフィンランドとスウェーデンに渡航していた。市は潜伏期間から感染経路は不明で、帰国後に国内感染した疑いもあるとみている。

 さいたま市は31日、市内在住の50代配管業男性、東京都内コンビニエンスストア勤務の20代男性、東京都内カラオケ店勤務の20代男性の3人が新たに新型コロナウイルス感染が判明したと発表した。

 配管業男性は、川口市で3月28日に感染が判明した80代無職男性と同月25日から26日にかけ、車で県外に旅行していたという。

 市内で感染が判明したのは3人を含め計10人となった。

 川口市は31日、市内の未就学男児が新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。これまでに20代の両親が感染し入院している。男児も両親と同じ県内の感染症指定病院に入院した。

 男児は30日夜に38・6度の発熱があり市内の帰国者・接触者外来で検体を採取し、31日に陽性と分かった。症状は安定している。

ツイート シェア シェア