たばこの煙を顔に吹き掛けられ激高…男性を殺害 男に懲役17年を求刑 弁護側「ナイフは護身用」/地裁
2019/02/14/00:00
幸手市で昨年7月、男性をナイフで刺して殺害したとして、殺人などの罪に問われた幸手市の無職の男(48)の裁判員裁判の論告求刑公判が13日、さいたま地裁(田尻克巳裁判長)で開かれた。検察側は懲役17年を求刑、弁護側は懲役12年を主張し結審した。判決は15日。
検察側は論告で「けんかになることを想定し、殺傷能力の高い凶器を持ち出している。被害者の急所に対して執拗(しつよう)な攻撃をしており、殺意は十分認められる」と懲役17年を求刑した。
弁護側は「ナイフは護身用として持って行ったもの。人を殺すつもりはなかった」とし、「被害者からたばこの煙を顔に吹き掛けられたことで激高し、一瞬にして顔や腹部を傷つけた」と述べた。
起訴状などによると、男は昨年7月20日午前1時40分ごろ、幸手市内の駐車場で知人の月邨正英さん=当時(37)=の腹部をナイフで刺し、殺害したとされる。