カラスが「蟻浴」、気持ちよさそう 越谷の庭園石垣で アリの巣の上に腹ばい、体を清潔に保つための行動か
2020/04/01/00:00
カラスが自分の体にアリをはい回らせる「蟻浴(ぎよく)」とみられる行動が越谷市花田の日本庭園「花田苑」外周の石垣で目撃された。
カラスはハシボソガラスで、石垣の上部、ササの生え際にできたアリの巣の上に腹ばいになったり、だらりと羽を伸ばして羽繕いをするなど気持ちよさそうな様子だった。
県自然学習センター(北本市)の自然学習指導員、祝璃葉(いわい・りは)さんによると、蟻浴は主にカラスの仲間で観察され、水浴びや砂浴びと同じように体を清潔に保つための行動と考えられている。
またアリが外敵から身を守るために出す蟻酸を自分の体にこすりつけることで、ダニなどの寄生虫を防いでいるとみられるが、不明な部分も多いという。
蟻浴を行うのはハシボソガラスやハシブトガラス、カケスなどカラスの仲間のほか、ムクドリでも同様の行動が報告されている。
祝さんは「ハシボソガラスの蟻浴が特に珍しいということはないが、たまたまその場面に出くわすというのは非常に幸運だと思います」とコメントした。