埼玉新聞

 

FMクマガヤが開局1周年 アズ熊谷のスタジオから特別番組 語呂合わせのカウントダウンで節目祝う

  • カウントダウンで開局1周年を祝うFMクマガヤの宇野元英社長(左)と、パーソナリティーら=4月3日午後2時10分、熊谷市筑波

 熊谷市と行田市を放送エリアとするコミュニティーFM放送局「FMクマガヤ」(周波数87・6メガヘルツ)が3日、開局1周年を迎え、特別番組を放送した。熊谷市筑波の熊谷駅ビル「アズ熊谷」のスタジオにパーソナリティーやスタッフが集まり、開局と同様にカウントダウンを行って節目を祝った。

 FMクマガヤは県内8局目のコミュニティーFM放送局として開局した。「今を伝え、心をつなぐ」を合言葉に、毎日午前7時~午後10時に生放送している。公募採用された男女23人のパーソナリティーによるトークや地域情報のほか、協賛企業や店舗との共同番組も。災害時には放送時間を延長して、注意喚起や避難情報を届けている。

 特別番組は午後2時に始まり、同10分を前に「8・7・6・GO(5)・4・3・2・1・0」と、周波数の語呂合わせのカウントダウンで開局を再現した。

 「想定外の出来事が多く発生して、怒濤(どとう)の1年だった」。社長の宇野元英さん(41)は感慨深げに振り返る。地元開催された昨秋のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会、同時期の台風19号による大雨被害、そして、感染拡大が続く新型コロナウイルス…。社会の大きな変化に「地域密着のFMとして求められる情報を発信し、少しずつ認知度を上げてきた」と自負する。

 当初はフリートーク主体の構成だったが、テーマを設定した独自の番組を26本追加。本年度は熊谷市役所にアンテナを設置し、放送エリア内で電波が届かなかった地域をカバーするなど、ハードとソフトの両面から一層の充実を図る。

 宇野社長は「これからも地域に必要とされるメディアであり続けるため、頑張っていきたい」と抱負を語った。

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