<新型肺炎>県内6人目の死者、最多53人感染 所沢の病院で7人、国のクラスター対策班が対応
県やさいたま市、川越市、川口市、越谷市は10日、県内在住の70代男性が9日に死亡し、10~90代の男女計53人の新型コロナウイルスの感染を確認したと発表した。県内で1日の感染者数がこれまでで最多で、死亡者は6人となった。感染者の内訳は県管轄で40人、さいたま市8人、川越市1人、川口市3人、越谷市1人。10日までに県などが確認した県内感染者は341人(チャーター便帰国者含む)となり、42人が退院している。
県が確認した感染者は吉見町、加須市、ふじみ野市などの10~90代の男女40人。クラスターが発生したとみられる所沢市明生病院関連では患者5人、患者の家族1人、医療従事者1人の計7人の感染が新たに確認された。同病院関連では14人の感染者が出ており、国のクラスター対策班が対応を行っている。
さいたま市によると、新たに感染が判明したのは、60代男性会社員、別の60代男性会社員、20代男性、40代男性会社員、20代リハビリテーション部門職員男性、40代男性会社員、80代無職女性、20代女性会社員の計8人。いずれも入院中、または入院予定で感染経路は調査中としている。
川口市によると、40代女性職員が8日に陽性と判明している特別養護老人ホーム(同市新井宿のさざんかの里)に入所者の80代女性、さいたま市居住で川口市内に通う60代男性勤務医、都内に通う40代の自営業男性の3人。特養施設では、80代女性は発症当初から隔離し、10日に感染症指定病院に入院した。医師は5日から発症、4日から勤務を休み診療行為はしていない。
越谷市によると、50代のパート女性で、別の感染者の濃厚接触者。同市の20代の男性会社員は、集団感染が確認された東京都台東区の永寿総合病院の事務職員で、台東保健所の検査で判明した。
川越市によると、自営業の50代女性は8日に感染が確認された30代の自営業男性の母親。