<新型肺炎>大宮のアパホテル、入院できない軽症者受け入れ 県が打診 看護師が常駐、日中は医師も
2020/04/11/00:00
新型コロナウイルスの軽症や無症状患者約127人(10日午後7時時点)が入院できず自宅待機となっている問題で、県は10日夜、「アパホテルさいたま新都心駅北」(さいたま市大宮区)で受け入れを行うと発表した。同ホテルは2棟で223室。可能な限り多くの患者が滞在できるよう、県は人員配置などの調整を進めている。
14日以降、準備が整い次第受け入れを開始する。今後、自衛隊に派遣要請を行い、ゾーニングや研修で協力を仰ぐ。
県によると、看護師2人2交代制で常駐。医師は日中にホテルに常駐し、夜は状況によって対応する。食事の提供やリネン類の交換などの作業は研修を受けた県職員が行う。
県が民間のホテル数軒に打診を行い、同ホテルが承諾した。現在の入院患者のうち、すでに回復して陰性確認を待っている状況の患者が受け入れの対象となる。軽症入院者が病院からホテルに移り、病床が空けば自宅待機している陽性者が入院する。
ホテル費用は予備費で対応する。県では9日までに、288人が感染し、42人が既に退院。感染症指定医療機関に60人、一般医療機関に53人が入院している。