埼玉新聞

 

<新型肺炎>越谷いちごタウン、緊急事態宣言で臨時休園 売り先ないイチゴを受け付けで販売

  • 「違う品種の食べ比べも楽しんで」と同園の棚井寛さん=9日、越谷市増森の越谷いちごタウン

 越谷市増森のイチゴ狩り農園「越谷いちごタウン」は、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言を受け、8日から施設を臨時休園とした。休園期間中はイチゴ狩りを行うことはできないが、収穫したイチゴをパック詰めにして同園受け付けで販売している。

 越谷いちごタウンは2015年にオープン。都心から近く、関東最大級規模の8棟のハウスで10品種ものイチゴ狩りを楽しめるとあって人気の施設だ。しかし今年は新型コロナウイルス感染拡大防止による外出自粛などの影響で来園者数は減少。数百人規模の団体予約のキャンセルが発生するなど影響を受けているという。

 同園の棚井寛さんは「大型連休にかけて多くの客を迎える時期だが、今の状況では(休園は)仕方ない」と肩を落とす。「イチゴの売り先がなく廃棄も出てしまっている。加工品や冷凍にするなどイチゴを無駄にしない仕組みづくりが必要」と話していた。

 9日には紅ほっぺやあきひめ、よつぼしなど、店頭ではあまり見かけない品種のイチゴも並んでいた。棚井さんは「その日に収穫した新鮮なものをパック詰めしている。違う品種の食べ比べなども楽しんでもらえれば」と話している。

 イチゴの販売時間は午前10時から午後3時まで。1パック500円(税込み)から販売している。月曜定休。

 問い合わせは、同園(電話048・965・1514)へ。

ツイート シェア シェア