<新型肺炎>さいたま市立病院、小学生女児が感染 小児病棟の職員を自宅待機 患者は一般病棟に移送
2020/04/19/00:00
さいたま市は18日、市立病院(同市緑区)の小児病棟に入院していた市内在住の小学生女児が、新型コロナウイルスに感染したと発表した。
市によると、女児は39・6度ほどの熱が続き、11日夜に同院の救急外来を受診。発疹などの症状が出ていたため、12日に小児病棟の個室に入院した。その後も症状が続いたため、民間のPCR検査を実施したところ、17日夜、陽性と判明した。現在は平熱に戻り、肺炎の症状はないという。
同院では小児病棟に勤務する職員38人を接触者と判断し、17日から1週間をめどに自宅待機にした。女児と直接の接触はないものの、同棟の患者25人を一般病棟の個室などに移送した。患者には蕨市立病院で感染が確認され、搬送された母子2人も含まれているという。小児病棟の職員と患者には順次、PCR検査を行う。
今後は小児科の救急と外来初診の受け入れを中止にする。再診の患者は可能な限り電話受診などで対応する。
同病院では15日にも、集中治療室(ICU)病棟に勤務する女性看護師の感染が確認された。会見した堀之内宏久院長は「ICUの看護師と今回の感染とは関係ないとみている」と述べた。