建設・不動産賃貸の大東建託が6日発表した「街の幸福度＆住み続けたい街ランキング2023（埼玉県版）」によると、街の幸福度（自治体）では3年連続で鳩山町が1位。2年連続で2位にさいたま市浦和区、3位に同市南区が入った。4位に横瀬町が初めてランクインした。

　住み続けたい街（自治体）は、3年連続でさいたま市浦和区が1位、滑川町が2位で昨年の順位と変動はなかった。3位には誇りと愛着の点で高評価の秩父市、4位に越生町が初めて入った。

　南関東1都3県（東京、埼玉、千葉、神奈川）の首都圏ランキングも発表され、街の幸福度（自治体）では神奈川県葉山町が1位。昨年まで2年連続で1位だった鳩山町は2位となった。3位は東京都中央区。県内ではさいたま市浦和区が10位、同市南区が17位となった。

　住み続けたい街（自治体）は、同じく葉山町が1位、2位に鎌倉市、3位に逗子市が続き、神奈川県内がトップ3を占めた。県内ではさいたま市浦和区が14位、滑川町が20位となった。

　同社賃貸未来研究所フェローの宗健麗澤大教授は鳩山町の人気について「電線地中化など整備された住環境で、経済的にも恵まれた高齢者が多い。デマンドタクシーなど自治体の取り組みも高評価につながっている」と分析した。

　調査は23年2月17日～3月15日に対象地域居住の20歳以上の男女にインターネット経由で実施。埼玉版は1万731人、首都圏版は5万3656人が回答し、過去の同集計と合わせた累計でランキングした。回答者の重複はないという。