<新型肺炎>15、16日の死亡を公表 さいたま市、濃厚接触の遺族と連絡取り対応 国にも報告せず
2020/04/24/00:00
さいたま市は23日、新型コロナウイルスに感染して県内の医療機関に入院していた同市在住の患者が15、16日にそれぞれ死亡したと発表した。遺族の意向だとして、性別、年代、職業などの情報を明らかにしなかった。
市は2人の死亡について、23日時点で、厚生労働省への報告を行っていない。厚労省は2月14日、新型コロナウイルスによる感染症で死亡したり重症化した時、「夜間・休日にかかわらず速やかに連絡」するよう求める事務連絡を出している。木村政夫保健福祉局長は「遅れたことが適切でないのは間違いない。見直すようにしたい」と述べた。
市保健総務課によると、死亡した2人を担当していた保健師が、濃厚接触者でもある遺族と健康観察の連絡を取りながら、23日に初めてそれぞれ遺族に公表の了解を得て発表したという。今回の対応について、市保健所の組織としての判断だったとしている。