埼玉新聞

 

<新型コロナ>3トンの龍神練り歩き、鶴ケ島・脚折雨乞の開催見送りに 次回は4年待たずに開催も検討

  • 2016年に行われた脚折雨乞

 鶴ケ島市で9月13日に予定していた伝統行事「脚折雨乞(すねおりあまごい)」(市指定無形文化財・国選択無形民俗文化財)の開催が、新型コロナウイルス感染の影響で見送られることが決まった。同市が24日、発表した。

 夏季五輪の開催年に行われ、4年に1度が定着して以降、開催されないのは初めて。新型コロナの影響で準備期間の確保が困難となり、行事に密集、密接が避けられないことなどから判断した。

 主催する脚折雨乞行事保存会の平野行男会長(72)は「関係者の健康を守る上で、やむを得ない判断」と話した。次回の開催について、伝統技術を継承する上で4年を待たずに行うことも検討する考えを示した。

 脚折雨乞は麦わらや竹で作った全長約36メートル、重さ約3トンの「龍神」を約300人の男性が担いで練り歩く雨乞い行事。前回は約2万人の見物客が訪れた。8月の第1日曜日に行っていたが、東京で五輪が開かれることから運営上、日程を変更していた。

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