埼玉新聞

 

「そごう川口」売却へ…閉店から2年超、担当者から方針 売却先は三井不動産 川口商議所「まずは一歩」

  • 2021年2月まで旧そごう川口店が営業していた川口駅東口の再開発ビル=埼玉県川口市栄町3丁目

    2021年2月まで旧そごう川口店が営業していた川口駅東口の再開発ビル=埼玉県川口市栄町3丁目

  • 2021年2月まで旧そごう川口店が営業していた川口駅東口の再開発ビル=埼玉県川口市栄町3丁目

 川口商工会議所は12日、2021年2月に閉店した旧そごう川口店(埼玉県川口市栄町)の所有権について、そごう・西武から、三井不動産(東京都中央区)に売却する方針であると説明があったことを明らかにした。

 そごう・西武担当者が同日、商議所などを訪れ、方針を伝えた。

 川口市や川口商議所によると、市、商議所、市商店街連合会はこれまで2度にわたり、閉店後の早期活用と商業拠点となる施設の設置をそごう・西武に要望しているが、今後の具体的な施設整備計画やスケジュールについての説明はなかったという。

 川口商議所の細野博隆会頭は「まずは一歩動き出したとの印象。われわれとしてはなるべく早期の整備を、とお願いした。商業施設をメインに、長続きする店舗としていただければありがたい」と期待を寄せた。

 そごう川口店は駅東口再開発ビルのキーテナントとして1991年10月に開店した。地上11階、地下2階、延べ床面積7万3175平方メートル。2019年10月に店舗閉鎖が発表され、21年2月末に閉店した。閉店後は一時、市の新型コロナワクチンの集団接種会場としても使われた。

 ビルは複数の権利者が所有しており、そごう・西武以外の事業者が所有する部分では、金融機関や飲食店などが現在も営業している。

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