埼玉新聞

 

<新型コロナ>女性ら4人死亡、12人感染 川口の病院で放射線技師が感染 さいたまの病院ではクラスター

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 県などは30日、新型コロナウイルスに関連し90代の女性ら4人が死亡し、男女計12人の感染を新たに確認したと発表した。県内の死者数は34人。県などが同日までに確認した感染者は863人(チャーター便帰国者含む)で、ホテル療養を終えた人を含め170人が退院し、自宅待機していた人のうち85人が自宅療養を終了している。さいたま市の病院では新たに6人の感染が確認され、市保健所は「クラスター」(集団感染)が発生したとみて調べている。

 県管轄で死亡したのは2人。90代女性に基礎疾患はなかった。別の1人は遺族の意向により年齢などは非公表。

 同日に感染が確認された狭山市の40代事務職の女性は同居家族が既に東京都で感染確認されている。県は「行政検査では77人中、陽性が3人。外出自粛の影響で陽性率は下がっているが、県内の陽性者は東京に職場があるなど都の関係者が多いので、東京で終息しないと県内でもまた増える可能性がある」と指摘した。

 県によると、同日午後5時時点でホテル療養者は49人、退所者は52人。自宅待機者は228人。

 さいたま市によると、医療法人社団協友会「彩の国東大宮メディカルセンター」(北区土呂町)の看護師2人と入院患者4人の計6人が新たに感染。同病院ではこれまでに看護師ら職員3人と患者2人の計5人の感染が判明しており、感染者は計11人となった。

 市保健所によると、30日に感染が判明したのは、20代と40代の女性看護師、70~90代の男性1人と女性3人の入院患者の計6人。1人は循環器科に入院しており、これまで感染が判明していた5人はいずれも整形外科に関係する患者や職員だった。両科は同じフロアにあり、感染した職員が行き来して感染した可能性もあるとみている。

 また同市は県内の医療機関に入院していた男性1人が死亡したと発表した。

 川口市によると、入院中の70代女性1人が死亡。新たに川口工業総合病院で放射線技師の40代女性の陽性が判明した。川越市によると、90代無職男性の感染が確認された。

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