埼玉新聞

 

埼玉から3大臣誕生、内閣再改造で 官房副長官も 自民に12年戻れなかった小泉氏、二階氏「派を挙げ支援」

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    岸田再改造内閣、埼玉から3大臣誕生 官房副長官も

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 第2次岸田再改造内閣は13日、皇居での認証式を経て発足した。岸田文雄首相は記者会見で、月内に閣僚に経済対策の柱立てを指示し、10月中の取りまとめを目指す考えを表明。物価高に対応するため「大胆に実行していく」と述べた。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への対応に関し「法の厳正な適用に万全を期す」と強調した。

 県内選出の国会議員からは、土屋品子氏(71)が復興相に、小泉龍司氏(70)が法相、新藤義孝氏(65)が経済再生担当相に就任し、村井英樹氏(43)が官房副長官に起用された。

■土屋品子氏、復興相 復興へ「一歩でも」

 復興相として初入閣した土屋品子氏(71)=衆院埼玉13区=は13日、衆議院第1議員会館の事務所で取材に応じ、「(歴代の)復興大臣一人一人がしっかりと(復興の)歩みを進めてきた。私も一歩でも進めたい」と抱負を述べた。

 入閣に内定した際の所感を問われると、「最初は私で大丈夫かという気はあった」としつつも、「冷静に考えると復興はかなりの省庁にまたがっている。環境副大臣や厚労副大臣の経験を生かせると思った」と話した。

 女性活躍の推進では、「女性で地域で頑張っていこうという人も多い。地元の女性の方たちとお話できる機会をつくって、寄り添える私でありたい」と語った。

 東京電力福島第1原発処理水の海洋放出については「生活が懸かっている大変切実な問題。風評被害を少しでも軽減するために、世界に向けて発信し続けることが大切で、その先頭に立って頑張りたいと思う」と述べた。

■小泉龍司氏、法務相 政策に全力で貢献

 法務相として初入閣した小泉龍司氏(70)=衆院埼玉11区=は所属する志帥会(二階派)の会見で「本当に言葉で表せない。この気持ちを行動・成果に表し、さまざまな政策に全力で貢献したい」と周囲への感謝を語った。

 2005年に郵政民営化法案の衆院本会議で反対票を投じた“造反”からの足跡を振り返り、「干支(えと)が一回りする12年間、自民党に戻れなかった。途中でもう戻れないと思った時期もあった。公認を取れないと票が減り、追い詰められたところで二階先生を頼り、無所属のまま特別会員として(二階派に)入れていただいた」と述懐した。

 二階俊博会長は小泉氏と地方創生相に就任した自見英子氏に、「気を抜くことのできない仕事だが、派を挙げて支える」とエールを送った。官邸への呼び出し連絡を受けた小泉氏は「電話が鳴って良かった」と感極まりながら、同志から大きな拍手で見送られた。

■新藤義孝氏、経済再生相 「再生の重責」覚悟

 経済再生相に就任した新藤義孝氏(65)=衆院埼玉2区=は「身の引き締まる思いだ。新しい日本をつくるための挑戦をしていく岸田内閣の閣僚として、徹底的に頑張っていく」と力を込めた。

 2012~14年の総務相以来の入閣。経済再生に向けては「新しい資本主義、経済成長に関わる重要な政策をつかさどることになる。国民生活に経済が回るようにしなくてはならない」と述べた。

 また、「世界全体が大きく変わった。何より経済が変質している」と指摘。「どのように国を維持し、国民の幸せを実感してもらえるかとても難しい時代に入った。難しい仕事を覚悟している」と気を引き締めた。

 さらに「地域の皆さんには長年にわたり支えていただいた」として「国全体をよくすることが、地域にも裨益(ひえき)することになる。地域のため、国のために働きたい」と語った。

■村井英樹氏、官房副長官 子育ての声、中枢に

 官房副長官に就任した村井英樹氏(43)=衆院埼玉1区=は、岸田内閣が発足した当初の2021年10月から首相補佐官として政権を支え続けてきた実績が評価された。

 「2年間の経験を踏まえ、一段高いステージでこの国が抱える多くの課題に取り組もうと思いを新たにした。地元埼玉の皆さまの声を励みに、官房副長官としての職責を全力で果たしたい」と意気込みを口にした。

 かつて加藤紘一元幹事長や森喜朗元首相が若くして務めた要職を、近年では異例の43歳という若さで任されたことにも岸田首相の期待がうかがえる。

 「最大の課題は少子化対策・子育て支援だと思っているが、世の中全体の見通しが明るくならないと根源的には解決できない。子育て世代の声を政権中枢に届け、政策をつくり、皆さんに伝えていきたい」と表情を引き締めた。
 

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