埼玉新聞

 

<新型コロナ>心も和んだ…和光のスイーツ店、学童保育の子どもたちに450個提供「少しでも元気を」

  • 学童保育クラブに提供された焼き菓子「フィナンシェ」(和光市提供)

  • 焼き菓子「フィナンシェ」450個を市に届けたスイーツ店「365アニバーサリー」の岡崎雄介店長(右)=和光市役所(和光市提供)

 新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とした緊急事態宣言を受け、休校をはじめ飲食店の営業や外出の自粛などで閉塞(へいそく)感が漂う中、子どもたちを少しでも元気付けようと、和光市下新倉のスイーツ&レストラン店「365アニバーサリー」は27日、同市内の学童保育クラブ計12カ所(児童数計約300人)に焼き菓子「フィナンシェ」(税別220円)約450個を提供した。

 「フィナンシェ」はバターとアーモンドを使用した焼き菓子。2018年度に市から和光ブランドに認定されている人気スイーツで、同店の推奨品でもある。

 この日、午前中に同店舗で焼き上げた「フィナンシェ」を袋詰めし、店長の岡崎雄介さん(37)らが市役所に搬入、市職員らとともに手分けして市内の学童保育12カ所に届けた。

 各学童保育ではおやつの時間などで児童らが甘いスイーツに舌鼓を打ち、心も和ませた。

 市や同店によると、和光市出身の同店オーナー本橋雅人さんが4月中旬、「コロナ禍の閉塞感の中、お菓子で地元に役立てたい」と市に相談。市側から学童保育に在籍する小学生らに提供することを薦められたため、焼きたてのフィナンシェを提供することが実現した。

 岡崎店長は「大変な時期なので、普段の感謝を含め、地域の全ての子どもに頑張ってほしいという願いを込めて提供した。今後も市民の役に立てれば」と話している。

ツイート シェア シェア