埼玉新聞

 

<熊谷小4ひき逃げ>母親、ラジオで犯人への手紙読み上げる 情報提供呼び掛け「どこかで誰かが見ている」

  • ラジオで情報提供を呼び掛ける母親(手前)=7日午後、熊谷市のFMクマガヤ放送局

 熊谷市で2009年、小学4年の小関孝徳君=当時(10)=が死亡した未解決のひき逃げ事件で母親が7日、熊谷市などを放送エリアとするコミュニティーFM放送局「FMクマガヤ」に生出演した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、街頭活動ができない中、事件について知ってもらうため情報提供を呼び掛けた。

 番組では事故の詳細などを説明。最後には犯人に対する手紙も読み上げた。

 パーソナリティーの田野芽衣子さんは「生の声を届けることが大事。今後も協力していきたい」と話した。

 母親はこれまで街頭でのビラ配りなどを続けてきたが、新型コロナの影響で2月ごろから活動を自粛。現在はブログなどで情報発信を行い、時効の撤廃や法改正などを訴えている。

 母親は「放送を聞いて何かを感じてもらえたら。どこかで誰かが見てくれていると思って発信し続けたい」と話した。

 事件は昨年、適用罪名が危険運転致死罪(当時)に変更され、時効が延長された。

 母親のブログは「《未解決》熊谷市小4男児ひき逃げ事故!」。

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