埼玉新聞

 

<新型コロナ>感染者の移送用車両、大宮のアパホテルに配置 埼玉トヨタが県に無償貸与

  • 埼玉トヨタ自動車の嶋田光剛社長(右)が大野元裕知事に移送用車両の車内を説明した=14日午後、県庁

 埼玉トヨタ自動車(さいたま市中央区)は14日、新型コロナウイルス感染者の移送用車両1台を県に無償貸与した。貸し出された車両のエスクァイアは、軽症者と無症状者の宿泊療養施設の一つになっている「アパホテルさいたま新都心駅北」(同市大宮区)に配置され、感染者の移送に活用する。

 同社によると、移送用車両は車内の感染防止対策を実施。運転席と後部座席の間に設置した塩化ビニールシートで両空間を隔て、外気を取り入れることで前方の圧力を上げる。一方、感染者を乗せる後部座席は、窓を指定の位置まで下げ空気を外に逃がすことで、陰圧状態とする。

 同日、県庁で移送用車両の貸与式が行われた。同社の嶋田光剛社長は「自動車会社として少しでも何かできないかということで、多少なりとも役に立てればと思う」と話した。大野元裕知事は「感染防止に向けた取り組みを施していただいた。しっかりと活用させていただきたい」と述べた。

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